2016年12月25日日曜日

言語が違えば世界も違って見えるわけ

スペイン語の学習を始めると誰もが思うことの一つが名詞のジェンダー(性)です。

なんで名詞に男性と女性の区別があるの?
なんでテーブル mesa は女性で、パソコン ordenador は男性なの?
一個一個、全部覚えなければならないの?

という、疑問が生じます。

文法上、名詞は必ず男女に分かれているので、新しい単語を生み出したとき、必ずどちらかにしなければならず、まったく理屈抜きに男女が決まってしまったものも沢山あります。

しかし、このジェンダー、世界の言語には男女の他にもいろいろな分け方があるのです!

今日紹介する「言語が違えば、世界も違って見えるわけ 」に面白い事例が載っています。

ロシア語などは男性、女性に加えて「中性」が入ります。形容詞などの変化はより複雑です。

しかし、アフリカのスピレ語には「大きいもの」という括りがあったり、オーストラリア先住民のゴロゴネ語では「植物」というカテゴリーがあります。

このゴロゴネ語では、なんと飛行機は「植物」の括りになります。
考えられる理由は「樹木は植物である」→「カヌーは樹木で作るので植物の仲間」
「カヌーが植物の仲間なので交通手段は植物の仲間」→「飛行機も植物の仲間」です。

スペイン語の名詞の性がかわいく見えてきます。

こちらの書籍、ほかにも言語に関する面白い考察がいろいろ載っていて、語学を学習する方にとてもオススメです。目からウロコがいっぱい落ちて、語学の勉強がますます面白くなります!