2017年4月18日火曜日

「タラレバ娘」を訳すとしたら

『東京タラレバ娘』第8巻が発売になりましたね。
ドラマ化もされているこのマンガの面白さを語ることは、
このブログに求められていないと思いますので端折ります。
(私は、心理カウンセラーをしている友人が薦めていたので読んでみたら面白くて、全巻買い続けています…。)

タイトルのもとになっている「たら」「れば」は、
“きれいになっタラ、いい男が現れる”
“好きになれレバ、結婚できる”
と、恋バナに花を咲かせるアラサーたちの“仮定の話”なんですが、

これ、いつも、
あー、ここは直説法、
おー、ここは接続法、
と思いながら読んでいます。

スペイン語では、未来の仮定は直説法、
過去に起こらなかったことを起こったと仮定するのは接続法、
です。

第8巻では、主人公が、
「あたしらが言ってるタラレバは未来のタラレバで(中略)
『たられば』っていうのは そもそも本来は・・・
過去のことを ああしてたら よかった こうしてれば よかったって
ぐずぐず 後悔するときに使うのよ」
と言い放ちます。

主人公はかっこよく啖呵きってますが、
これまで、主人公のアラサーたちも、過去のことを、
“あの人と付き合い続けていたら・・・”
“あの出会いを無駄にしなければ…”
とぐずぐずしてたこともあったのですよね~。

なので、『東京タラレバ娘』を、スペイン語に訳すとしたら、
タイトルは、“Chicas de subjuntivos”(接続法の女たち)なんてどうでしょう。

接続法は「ハート・モード」とも呼ばれています。
まさに、第8巻では主人公の脳内妄想が炸裂していますよ。
ご興味ある方は・・・とマンガはお薦めするまでもないと思いますので、
スペイン語にご興味ある方、イスパニカのクラスへどうぞ。