2016年10月1日土曜日

大学における通訳・翻訳教育を考える 公開セミナーに行ってきました

本日は青山学院大学附置外国語ラボラトリー主催の公開セミナー「大学における通訳・翻訳教育を考える――その理論と実践の現場から」に行ってきました。
こちらです→https://www.u-presscenter.jp/uploads/photos/9666.pdf

イスパニカではプロを目指す専門的なスキルを習得するための翻訳・通訳講座を主としていますが、大学ではコミュニケーションのための気づきを促すことに主眼を置いた講座があり、翻訳・通訳を専門教育としてとらえず、ひとつの教養としてとらえる考えがあると知りました。

つまり、コミュニケーション能力の高い人が通訳をする。
    ↓
通訳を学んでコミュニケーション能力が高まる。

という考え方です。

確かに、通訳や翻訳は単純な和訳ではなくコンテクスト、文化、論理などを踏まえた高度の技術が必要です。それを体験することによって、文化の違いや論理に対する感覚がするどくなるのは納得です。

そして、スピーカーの先生方は教材なども工夫されており大変参考になりました。
例えば、市販の教材で綺麗な完璧な音声ばかりで練習していると、現場の声の強弱やスピードの変化、言い間違いなどに対応できなくなってしまうので、多少聞きづらくてもなるべく現場に近いものを使うこと。

短編映画をゼミでプロジェクトとして字幕を付け自主上映すること。

他にも評価の基準や学生の反応など現場についてのお話しがとても興味深かったです。

イスパニカでもいろいろ工夫してよりよい講座を作っていきたいと思います。

こちらが青山学院大学の外国語ラボラトリーのサイト
http://www.agufll.aoyama.ac.jp/