2016年10月2日日曜日

ウサインボルトの "I" はなぜ「オレ」と訳されるのか

昨日、参加したセミナーでも取り上げられたテーマで思い出して調べていたところ、NHKのメディア研究部から面白いレポートがありました。

そのタイトルはこちら、

「ウサイン・ボルトの"I"はなぜ「オレ」と訳されるのか
〜スポーツ放送の「役割語」〜

レポートはこちらです。
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2009_03/090305.pdf

北京オリンピックのテロップを分析して、各選手のコメントを一人称代名詞や語尾でどうやってキャラクター付けをしているか検証したレポートです。

日本語は
私、俺、僕、拙者、自分、、、、
あなた、君、お前、あんた、貴様、、、

 "I" または "you" に当たる言葉が多く、
どれを当てるかでキャラクターの性格が全く違ってきます。

ウサイン・ボルト選手のコメントを「私こそがナンバーワンです」と訳したら、やはり紳士的なニュアンスが入りますね(笑)。

翻訳によって当人も知らない間にキャラが決まってしまう恐れがあります。
奥が深いです。