2017年2月2日木曜日

発音のために舌の筋肉を鍛える

昨年秋、イスパニカの講師会で、通訳の先生たちが
口をそろえておっしゃっていたこと。
それは、「シャドーイングは毎日するべき」。

毎日、5分でもいいからシャドーイングをすること。
いくら知識が身についていても、
スペイン語の音に、耳と口が慣れていないと、
いざというときに役に立たない。

通訳クラスの時間内にもシャドーイングはするけれど、
それは、「せめてクラスに出席している間だけでも」
という意図からで、本当は毎日耳と口を鍛えるべきだ、
と、かなりの時間、シャドーイングの話で盛り上がりました。


(写真は医療通訳クラスの様子です。)



スペイン語リスニングクラスでもシャドーイングをして、
自分の声を録音してみて聞く、
という厳しい授業が行われていますが(笑)、
日本語とスペイン語は、音と音のつながりが違うので、
そのときに使う舌の動きに慣れていないと、
まさに「口が回らない」という状態になってしまいます。

ああ、口が、舌が、動かない~、ともどかしく思っていたころ、
とある機会に「顔ヨガ」のインストラクターという方と出会いました。
その時は顔ヨガのことは何も知らなかったのですが、興味をもち、
さらに、「顔ヨガをすると外国語の発音がよくなる」という記事を見つけ、
姑息な私は、これだ!と思い、顔ヨガの体験レッスンを申し込みました!

結果は、顔ヨガのビフォーアフターで、発音が劇的に改善され…、
なんてことは、もちろんなく、
「顔ヨガは筋トレなので、1回だけやってみてもダメです。
毎日続けないと、効果は出ないですよ」
と、最初に言われ、撃沈…。

しかし、その方は今のお仕事をされる前に、
言語聴覚士として病院にお勤めだったとのことで、
外国語の発音と、言語のリハビリで考え方が同じところ、
外国語習得と、筋肉の鍛え方の共通点など話して、
大いに盛り上がりました。

そして、外国語学習とはまったく別に、
顔ヨガ、かなり新鮮な体験でした。
自分の顔のことなのに、知らないことがありすぎる、
と思いました。
笑顔も、鍛えると劇的に変わる、とか。

新しいことを学ぶというのは、
いくつになっても楽しいものですね。