クラウドファンディングは10月31日までで、現在、日数的にはちょうど折り返し地点といったところです。
無謀にも、思いだけで「この本を日本で出したい!」と発起人になってしまったところから、絵本のことについても、点字のことについても、いろいろ学びつつある毎日です。
その内容は、上記のプロジェクトページ内の活動報告でもいろいろレポートしていますが、先月に訪れた点字図書館の和田勉さんから、こんな展示会がありますよと教えていただき、無印良品有楽町店の2階にある ATELIER MUJIでの、「フランスの、さわってたのしむ絵本読書室」という展示会に、会期の最終日に滑り込みで、足を運びました。
展示されているのはすべて、フランスのブルゴーニュ地方にあるLes Doigts Qui Rêventという工房で作られた絵本とのことで、この工房の名前、日本語にすると「夢見る指先」という意味になるのだそうです。なんてステキな…。
目の不自由な人が安心して会場をめぐることのできるようにと、入り口の近くには会場の全体を表す模型が置いてありました。
『アマンディーヌのゆかいなゆかいな国』。見た目もものすごくカラフルですが、色だけでなく、貼ってある素材の手触りが、すべて1つ1つ違っています。(写真が横向きでスミマセン…。)
こちらは、“さわることで読む赤ずきんちゃん”…。人物や舞台を説明していただき、その遠近感の表し方や、情景の描き方などに、意表を突かれました。こんな風に物語を表すことができるのか! というのが、ただただ驚きでした。
すべて工房で手作りされているという温かくて愉快な本たちは、『黒い本』とはその表現方法が違っていても、見た目のデザインもとても大切にされていること、絵本というものを通して子どもの理解を促していること、そして、これらの絵本を見たことを誰かに話したくなる! というところが共通していると思いました。
私たちが出版を目指している『黒い本』も、いつか将来、日本のどこかで、「お母さん、点字って知ってる?」「今日、学校でこんな本を読んだんだよ」「図書館ですごくきれいな本を見つけたんだよ」という会話を生むきっかけになってほしい、とそんなことを夢見る展示会でした!
『黒い本』翻訳出版は、10月31日までに目標金額を達成しないと、制作をすることができません。ぜひ、下のリンクからご購入、ご支援、ご参加を、お願いします。