2018年7月4日水曜日

『ひとりで学べるスペイン語会話』のご紹介

2018年も後半戦に突入しましたね! サッカーの試合と違って、ハーフタイムがないのがつらいところではありますが、月日は待ってくれません。

今日は、今年の3月に刊行された『ひとりで学べるスペイン語会話』(西村亜希子、本橋祈著、高橋書店)をあらためてご紹介したいと思います。“超入門”の語学書です。スペイン語の勉強を「始めようかな」「始めたいな」と思っている方に、ぜひこの記事を読んでいただければと思います。





『ひとりで学べるスペイン語会話』は、高橋書店さんのベストセラー『ひとりで学べる中国語』、『ひとりで学べる韓国語』のコンセプトで作られています。『中国語』『韓国語』はともに、初版が10年も前でありながら、今でもコンスタントに重版されているそうです。

『中国語』『韓国語』が売れているのは、そのイラストの可愛らしさもあると思うのですが(!?)、なんといっても、語学学習者がいちばん最初にめざす「話せるようになりたい」という希望に対して、丁寧に、そして確実に応える作りになっているからだと思います。語学の勉強は、語彙の蓄積や聞き取りの能力、文法の知識など、さまざまなことを身につけなくてはなりませんが、それらはさておき、このシリーズはとにかく「話すこと」の練習に重点を置いています。

全体は5章に分かれています。『スペイン語』の場合だと、
 パート1 スペイン語の基本
 パート2 基本のあいさつと便利なフレーズ
 パート3 超基本入れ替えフレーズ
 パート4 基本入れ替えフレーズ
 パート5 いろいろ会話集
という5章です。

この中の、パート1に書かれている「スペイン語のここがおもしろい」「世界で4億人以上が話す」「私たちのまわりのスペイン語」などの記事もご紹介したいのですが、すでに他の言語ではなくスペイン語、と決めていらっしゃる方には不要かもしれないので、ここでは省きます。(西村先生にご執筆いただいたパートなのですが、とにかくスペイン語を学ぶことに対して前向きで明るい気持ちになる、とてもいい文章なのですよ!)

この書籍で最も重要なのは、パート3とパート4の「超基本入れ替えフレーズ」と「基本入れ替えフレーズ」です。



「超基本入れ替えフレーズ」も「基本入れ替えフレーズ」も、ページの作りは同じです。

いちばん上に大きく基本となるフレーズがあり、その下にポイントの解説、そして、フレーズの一部を入れ替えて作る別の表現を紹介しています。さらに、いちばん下の「入れ替え単語」では、さらに表現の幅を広げる単語を例示しています。

たとえば、上の例でお見せしている「私は日本人です。Soy japonés. / japonesa.」というフレーズに対して、入れ替えの表現として、

Soy profesor. / profesora. 私は教師です。
Soy empleado. / empleada. 私は会社員です。
Soy turista. 私は観光客です。
Soy Carlos. 私はカルロスです。

さらに入れ替え単語で、
soltero / soltera 独身
casado / casada 既婚
を示しています。

そして、丁寧なのは紙面だけではなく、音声CDも。ごくごく基本的なフレーズではありますが、それでも初めての言語は、聞き取れない、舌が回らない、ということで難しく感じてしまうもの。そんな方の不安を払拭するため、この書籍のCDは「ゆっくりスピード」と「ノーマルスピード」の2種類が収録されています。

ぜひこの音声も試聴していただきたいのですが、今日はそこまで準備が間に合わなかったのでこのへんで。

この書籍についてご興味を持ってくださった方、Amazonのリンクはこちらからどうぞ