2017年2月28日火曜日

スペイン語Q&A(○○と習ったけど例外、の巻)

お世話になっている翻訳会社の方から、
「ブログ読んでますよ~」とお知らせいただきました。
嬉しい! ありがとうございます!

今日は、以前にホームページで紹介していた、
スペイン語のミニ知識。

「○○と習ったけど、こんな場合は違う!?」という4パターンを。



■場所を表すにはestarと習ったけど!?

人やモノ、都市などがどこにある(存在する)かは
estarで表します。

Hakone está a unos 100 kilómetros al oeste de Tokio.
(箱根は東京から約100kmのところにあります。)

でも、“何かが行われる場所”を示すときは、
ser+<場所を表す語句>を使います。

La fiesta de hoy es en la casa de María.
(今日のパーティはマリアの家であります。)


■否定文の従属節は従属節が接続法と習ったけど!?

例えば、次のような否定文では、後に接続法をとります。

No creo que mis hermanos vengan a la fiesta.
(兄たちはパーティには来ないと思います。)

しかし、次の場合は直説法です。

No sé si ellos vienen a la fiesta.
(彼らがパーティに来るかどうかは分かりません。)

si(~かどうか)は間接疑問文を導く接続詞で、
従属節の動詞は常に直説法です。
siだけではなく、cómo, quéなどの疑問詞に続く動詞も直説法です。

No sé qué quieres decir.
(君が何を言いたいのか分かりません。)


■Esperoから始まる文章は接続法と習ったけど!?

主語が同じ場合は、接続法ではなく、不定詞で処理します。

Espero llegar a tiempo.
([私が]時間通りに着きますようにと思う。)

ただしesperar とllegarの主語が異なる場合は、
queをたてて接続法にします 。

Espero que María llegue a tiempo.
(私はマリアが時間通りに着いてほしいと思う。)

ちなみに、上の文章も機械的に日本語を作るとおかしいように、
「~したい」「~したがる」「~してほしい」は、
日本語でも主語や状況によって、適切な表現が変わりますよね。
「マリアはパーティに行きたい。」と、
「マリアはパーティに行きたがっている。」のように。


■「~ながら」を表すのは現在分詞と習ったけど!?

Vi la televisión acostado.
(私は寝ながらテレビを見た。)

上の文章は、現在分詞ではなく、
「寝た状態」をあらわす過去分詞acostadoを使います。
主語が女性の場合はacostadaと女性形になります。

「~しながら」イコール現在分詞と考えてacostandoを使うと、
コマ送りのように少しずつ体を横たえている様子が思いうかび、
腹筋でもしていたのかと思われます。
現在分詞になりにくい動詞があるので注意が必要です。