事務所のスタッフには女性が多いので、
「レシピ検索アプリがとにかく便利。これじゃあ料理本は売れないよねー」
なんて話になることがあります。
かくいう私、ほとんど料理には興味がないので、
最近はめったに台所にさえ立たないのですが、
この本は、中味を見て、読んで買ってしまいました。
著者の丸山久美先生は、他にも多くのスペイン料理のレシピ本を出されています。
料理に興味のない(スミマセン)私にとってのこの本の魅力は、
料理の出自やそれにまつわる文化が、しっかり解説されているところ。
たとえば、「アボカドトマトのホットドッグ」であれば、
「アボカドをたっぷりはさんでほおばるのがチリスタイル。
コーンを混ぜたマヨネーズをかけるのが最近の人気だそう。」
いわしとトマトをパンにつめるという「クロチャ風サンド」は、
「スペインのカタルーニャ地方・タラゴナで、
お祭りのときやアウトドアで食べる。
もとは畑仕事が終わったあとに食べたもの。」といった風。
ごくごく普通のツナサンドでさえ面倒な私にはハードルが高いですが、
年末年始のホームパーティに、こんなサンドイッチを作って持参できたら
ちょっと威張れる!?
そうそう、巻末に「ラテンなドリンク」として
瓶ビールやカクテルのレシピが多数紹介されているのも、
個人的に高評価のポイントです。